ブックオフ坂本孝さんのお話し

昨日、大阪産業創造館で、ブックオフの社長の坂本孝さんのお話しを聞いてきました。
ブックオフは正直、これまで出版業界では少々悪玉にされているところがあります。
その理由は大きく次の二つによってだろうと思います。
(1)お金ほしさのために青少年が書店で万引きをする温床になっている(らしい)。
(2)読み終わった本はお金に換えて次の本を買うというシステム(本の回し読みのシステム)が、これまで増刷を重ねて利益を生み出してきた出版社及び印税を取得してきた作家達の利権を著しく脅かしている(これは著名な作家達が声明を出しているので事実のようです)。
そんな中、今や全国に800店も出店するまでに成長している坂本社長のお話は、たいへん自信に裏付けされた面白い内容でした。
とにかく粗利75%の商いをしているとのこと。
そのブックオフの商いのシステムは実に簡単、「1000円の本を100円で買って500円の値付けをする」。そして、3ヶ月経っても売れない本、あるいは5冊以上の在庫を抱えた本は100円に落とす、ただそれだけだそうです。
町の古本屋さんのように、本の目利きは一切しないシステムだそうです。
そのお話しの中で面白いことをおっしゃられたのが、ブックオフでは汚れた本及び書き込みがある本は買い取らないという原則があり、例えば「手塚治虫の初版本」、これはきっと紙が焼けている(=汚れている)状態で、もしここに手塚治虫の直筆のサインでも入っていれば、他の古書店ではひょっとしたら何万円もの値打ちのする本かもしれないけれど、ブックオフでは「汚れて書き込みがある本」ということで買い取れないシステムであるとのこと。
また、インターネットのアマゾンなどでは、最近古書も扱っているが、それはブックオフが提供しているとのこと。
最後の質疑応答で、古書組合に入っている人が質問に立ち、またここでも面白いお話しが聞けました。
神田神保町の古書街の古書の大手仕入れ先は、実はブックオフであるとのこと。今後、全国の古本屋さんとブックオフの親密度は深まっていくことになるであろう、とのことでした。(そうなれば「直筆サイン入り手塚治虫の初版本」のような稀少価値の高い本が、廃棄物となる運命から救われるのではないでしょうか)

ふむふむ、な~るほどと、非常に興味あるお話しでした。
内情をいろいろ暴露されるその心意気というのでしょうか、大変魅力的な講演会でした。

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