糸ぐるまは回る

今、編集の大詰めを迎えている作品に『糸ぐるまは回る』という作品があります。著者の細山俊子さんとその娘さんやお孫さんも挿絵で参加されて、ご家族でおばあちゃんの本を作ろうという、とても一体感のある本作りが進んでいます。細山さんが子どもだった大正8年から昭和8年頃までの、日本の暮らしぶりや遊び方が、味わいのある文章で上手く表現された上質なエッセイです。
そもそも、このエッセイは、お孫さんたちのために昔の遊びを書き残しておこうと思い立たれたのが発端ですが、当初は何を書いてよいのか分からなかったとおっしゃいます。しかし、一つのことを思い出し、その思い出の糸をたぐっていくと、次々とあんなこともあったこんなこともあったと、さながら糸ぐるまがどんどん回り出すように、書く内容が尽きることなく出てきたそうです(本のタイトルは、そのお話より付けられました)。
このことは、小説やエッセイを書こうとしている人や、自分史に取り組もうとしている人には、大変役に立つお話です。とにかく、書き始めなければ物語は始まりません。書き始めることで、文章を書く楽しみは見つかるものだと思います。もし、ペンを持つことに躊躇されている人がいるのなら、そのペンを取って白い紙に向かってください。そこから、物語が始まります。
ところで、ゴールデンウイークの最中に、星湖舎編集室で細山さんと打ち合わせをしている様子を、読売新聞の方が取材されていきました。その模様は5月15日(日)に紹介されるそうなので、注目して見てください。自費出版の特集があるそうです。

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