文月や六日も常の夜には似ず

この季節は梅雨空で、なかなか星を仰ぐことができませんが、明日は七夕です。

松尾芭蕉が『奥の細道』で次のような句を詠んでいます。

 文月や六日も常の夜には似ず 

七夕を次の夜にひかえて、7月6日の夜空は他の月の6日の夜空とは違って見える、と詠っています。
1年に1度の星空のイベントの日。
そんな特別な日の前日に、何かわくわくしたものを感じるのは、誰しもが思うところではないでしょうか。

この句に次いで、名句

 荒海や佐渡によこたふ天河

があります。

   ☆

さて、このところ徹夜作業が続き、480頁を超える大作の制作作業を終えました。
著者の思い受け止め、それを本という形に収めていく。
とても意義のある仕事です。
それが400頁も超える本を作るとなると、体力と時間が勝負です。

また、出版社であれば、1冊の本の制作に陶酔している間はありません。
さまざまな人の生き様(=原稿)に向かい合って、日々過ごしています。

すべてが、出来上がった本が、著者の喜びとなり、多くの人に感動を与えることを信じて…

本が出来上がる日を楽しみに待つ。
ふと、七夕を明日に待つ「六日も常の夜には似ず」のフレーズが、心に響きました。

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